室長日記
秋に食べたい落花生
中庸ということば
「中庸」という言葉を薬膳学を学んで知りました。
中医学には、異なる考えやものを排除、攻撃するんじゃなくて融合したり共存しようとする感覚があって、どんな意見にもきっと意味があるって考える。
それは…太古の人が自然の中で生き延びるための知恵でもあったのだ。
中医学が教えてくれた養生の知恵は環境と共存する知恵でもあって、そうだ…私たち人間が自然の一部だって思い出させてくれる。「落葉帰根」全てのものは螺旋を描きながらやがて元あった場所へ戻る。そんな言葉とおたカフェで妄想デートです。
半分中、半分外、のような空間は秋を感じるのにぴったり。
秋は盛んだった陽の代わりに陰が旺盛になり、私たちの身体の陽気も内側に向かってしまわれだす。毛穴がキュッと閉まって陽気などが漏れ出ないようになるイメージ。
薬膳は陰陽の調和をとるための食事でもある。四季の移り変わりにあわせて四季のものを頂くことは養生としても理にかなっているのだ。
憂いの季節とも言われるから秋を感じながらゆっくりぼんやり物思いに浸るのもいいよね。
来春に向けては脾を養う南瓜やじゃがいもさつまいもを食べよう。心も安心するよ。
脾は食物からエネルギーを生み出す大事な臓だからここを整えることが冬に身体を養い、免疫力を上げるポイントになるよ。
いよいよ秋分!みんな今日も室長日記に来てくれてありがとう!またすぐに会いましょう!
心を安定させるピーマン
気持ちを落ち着かせるピーマン
薬膳ではピーマンはイライラやもやもやした気分に効くと言われています。
9/17今日は中秋の名月。(満月は明日だけど)
一年で1番月が綺麗みたいですね、
中医学では、秋は五臓の肺と関係する感情「憂いや悲しみ」を感じやすいとされる季節。満月は気持ちを不安定にさせるとも東洋医学では考えたりします。
ピーマンは気を正常に回す五臓の「肝」を補う食材。中医学では気が上がり正常に降りないことを「気逆」、気が滞り上手く巡らない状態を「気滞」といって、イライラや怒りっぽさの原因とも考える。
だから気持ちを落ち着かせる時に、ピーマンを食べてみて欲しい。
うつうつモヤモヤした気持ちを流してくれる食材として他には、蕎麦、らっきょう、みかん、柚子、ジャスミンなどがある。柑橘類の香りはなんだか落ち着かない時に気持ちをリラックスさせてくれます。
ピーマンの旬は8月頃までですがまだまだ美味しくて安いです。ピーマン苦手でも、何故かピーマン肉詰めは食べますわが子たち。
そして今夜は月を見て、夏が終わることを憂いたい。
適度な憂いは身体にもグッドだと、中国最古の医学者にも記されています。
いつも室長日記を読んでくれてありがとう。
素敵な夜を過ごしてね!