室長日記
夢みる薬膳喫茶室@OKUYUKI
国立北口OKUYUKIさんにて、『薬膳喫茶室』第一弾をさせていただきました。
近隣には美味しい焼き菓子やベーカリー、コーヒーショップにセレクトショップなど魅力的な店舗がある素敵なエリアにて、日本各地のつくり手さんの思いが沢山つまったオーナーゆきこさんの温かくて開放的なお店。
ご縁をいただき、そんな素敵がいっぱいつまったお店の一角にて薬膳喫茶、させていただき光栄でした。 近隣の方やOKUYUKIさんファンの方々、お知らせをキャッチして暑い中遊びに、応援しにきてくれた方々、ほんとうにほんとうにありがとうございます。
ゆきこさんの、訪れた方々への親しみのこもったおもてなしに室長わたしの心も終始ホックホクでした。
記念すべきOCUYUKIさんでの薬膳喫茶室
メニューは
宮廷酸梅湯サイダー
こくベジ苺蜜サイダー
恋々豆花
龍眼五味子茶
でした。
どれも夏バテ解消養生メニューです。
次回の薬膳喫茶室@OCUYUKIさんは17日(水)
台湾のソウルフード豆花のシロップは桂花糖茶にまたしてもエディブルフラワーを。
こくベジブラックベリーのリンゴ酢シロップの炭酸割りなど、少しだけまた違うメニューをお楽しみいただけるようただいま試作中です。
高温多湿を乗り切る養生メニューでみなさまをお待ちしています!
冬瓜
7/2から6日あたりは夏至最後の候節、半夏生(はんげじょうず)7/7からいよいよ夏の暑さ本気モードみたいです。
既に高温多湿な今日、バテ気味の方もいるかも。
高い湿気が疲れ気味な身体の中に入り込むと、湿邪という不調を呼ぶ原因になることがあります。
湿邪による不調には、むくみ、身体の重だるさ、食欲不振、下痢や胃の膨満感、頭の重だるい頭痛などがあります。
身体の余分な水分を排出することがこの時期を気分よく過ごすポイント。
冬瓜の旬は夏。涼性という身体をクールダウンする働きがあり、利水という余分な水分を排出するのに陰液(身体の中の潤いのようなもの)を生じさせるから、陰液不足によるほてりやイライラなどにもグッドです。
冬瓜はスープや味噌汁に大根のように使って下さい。味が似ています。
昨日はシンガポールの郷土料理肉骨茶(バクテー)を豚スペアリブの代わりに豚肩肉、大根の代わりに冬瓜で作りました。
八角、シナモン、クローブ、醤油と紹興酒で本場風だけど食べやすい。
冬瓜のワタと皮はネットに入れて干せば、むくみによい薬膳茶が簡単にできます。
中国では雨が降り続くこの時期を長雨(ちょうか)と呼びます。
風通しよく、室内の湿度に気をつけながら、黒豆やとうもろこし、ズッキーニなどを気を巡らせる玉葱などと一緒に食べるのがおすすめ。
この時期は甘いものの食べすぎにも注意。
甘味は湿を呼ぶと言われます。甘味は身体をゆるめるので、ストレスや疲れを感じた時についつい食べたくなりますが、気持ちを優しくしたい時に少しだけ食べて欲しいです。
半夏生 (はんげしょうず) |
湿邪とは。六淫邪気について。
「邪気」は、疾病を引き起こす外因として中医学では定義。
自然界には6つの異なった気候変化があり、それは万物の成長・発育・成熟に必要です。
でも、身体の正気(体を守る気)の不足により抵抗力が低下すると六気は、六淫邪気に変化し、身体の不調の原因になります。
⚫︎六淫邪気(ろくいんじゃき)には....
❶風邪(ふうじゃ)・寒邪(かんじゃ)・暑邪(しょじゃ)・湿邪(しつじゃ)・燥邪(そうじゃ)・火邪(かじゃ)がある。
❷季節と関連する。春は風邪、夏は暑邪、梅雨は湿邪、秋は燥邪、冬は寒邪など。
梅雨の邪気は湿邪、五臓の脾に通じる。
雨がよく降り湿度が高い梅雨は五臓の脾が活発に活動し、弱りやすい季節。脾は湿気を嫌い、乾燥を好みます。
高温多湿なこの時期に胃腸不調を起こしやすい方は、脾が弱まっているのかも。
梅雨の不調には、水の代謝が悪くなることによる、むくみや下痢、食欲不振や、膨満感、身体の重だるさや頭が重たくて痛いなどがある。
具体的な養生としては、身体の余分な水分を排出する瓜科(ゴーヤ、ズッキーニ、冬瓜、胡瓜)や、とうもろこし、豆類を食べたり、脾を傷める冷たいものや生ものを控えたり、湿度の高いサウナなどはお休みする、など。
一番手軽なのは、とうもろこし茶や黒豆茶を飲むだけ養生、私は無印良品のお手軽なティーパックをこの時期になるとせっせと飲んでいます。
あとは運動。身体の水はけを良くするためにストレッチや体操などもいいですよ!
なんだか馴染みのないような「六淫邪気」。中医薬膳学は古代中国の哲学に通じているから、私たちは自然の一部である、という当たり前の考えにたどり着きます。
これから中医薬膳学を学びたけど、何からどうやって始めたらいいのかぜーんぜん分かんない!って方にはこちらの漫画なんかもお勧めです。
中国の素朴な宇宙観がなんとなく分かるかも。
梅雨も薬膳に気持ちを込めて!みんな気分良く過ごしたいですね!
胃腸を労るキャベツオムレツ
卵には安心作用、キャベツには元気を補い、胃腸を元気にするちから。タイムは体内の湿とりハーブ。
キャベツたっぷりと使ったオムレツは卵6個分。
潤いを補うチーズ入り。
みなさまどんな1週間でしたか?
毎日蒸し蒸し降ったり照ったりで脾が疲れ気味の方はいつもより身体が重だるかったり、むくんだり、頭痛がしたり、食欲がなかったりするかもしれません。
冷たい飲み物や刺身など胃腸に負担のかかるものをなるべく控えめに、高温多湿なサウナなども控えめに、風通しよく、とうもろこし茶や黒豆茶などを飲んで、上手に湿邪をやり過ごしたいです。
日曜日の夜、きっと月曜日からもいいことが沢山ありますように!
梅雨バテ対策薬味ミックス
蒸し暑さでぐったりな身体を回復させる薬味MIX
梅雨に弱りやすい五臓の脾、
ジメジメを嫌い、弱まると食欲不振や消化不良、身体の重だるさやむくみ、頭痛の原因に。
梅雨バテ対策薬味MIX簡単レシピ!
材料:オクラ、茹でモロヘイヤ、とろろこんぶ、梅干し、ポン酢、胡麻
全部適度に刻んでポン酢と胡麻油を食材に和え、胡麻を加える。
(ポン酢によりよりさっぱりするし日持ちしやすい。即日食べ切るならポン酢と胡麻油はなしでもオッケー!)
発散させて身体の熱を冷ます大葉や茗荷やネギの薬味も一緒に。(こちらは刻むだけで)
どちらの薬味MIXも蕎麦、うどん、そーめん、にとどまらず冷奴やマグロぶつ切りなどにも合う。
台所班の我々にとって、まるでスポーツのような麺活の季節スタートですね。茹で活暑いね頑張ろう。
梅雨バテにおすすめ食材の働き
⚫︎オクラ/梅雨に弱りやすい脾の働きを高める。疲労回復。夏バテに室長はよく食べます。
⚫︎モロヘイヤ/湿気により身体にこもる熱を下げる。痰湿体質や痰湿がたまりやすい梅雨に。身体を潤しながら同時に余分な水分を排出。
⚫︎とろろ昆布/昆布には身体の熱を冷まし余分な水分を排出する働き。
⚫︎梅干し/疲労回復効果。高温多湿な日本の夏の食欲不振に。