室長日記
冬は閉蔵の養生
冬の3ヶ月を閉蔵と中医学では言う。閉蔵とは生命力エネルギーをしっかりと身体の内側に蓄えて春の活動に備える感じ。
万物が戸を閉じて、大切な陽気が外にもれでないように。植物が冬の間は静かに力を蓄えて春に芽吹くように、私たちだって春に向けて身体を養いたいのだ。
身体は冷やさない。欲望はほどほどに。
静かなほっこりした時間を楽しめたらいいな。
ぶんじ寮1番弟子えいきちからりんごをもらう。
室長は幸せですねー。
りんごは身体を冷やさない果物。胃腸に優しいから小さな子どもからお年をめした方まで食べられる。
冷え性の方は黒砂糖で煮たらさらに身体を温める。シナモンやクローブを入れてもさらに温めるし美味しい。 トーストにのっけたら最高。
明日から小雪。木々の葉が落ち、遠くの山々には初雪が降り始める頃なんだって。
みんな寒い1日おつかれさま。今日も寒い中室長日記に来てくれてありがとう。
またすぐに会いましょう!
蜜柑の皮から陳皮づくり
子どもたちによって蜜柑のヒトデがひとつまたひとつ机に増殖中。ヒトデくんはそのまま陳皮に。冬の楽しみな贈りもの。
陳皮の作り方…
蜜柑を食べたら皮を捨てずに天日干し。乾燥したら出来上がり。陳皮の陳は古いという意味。古い陳皮ほど効能や香りがいいと言われる。
鍋やお茶に入れて楽しめる。
※蜜柑はなるべく農薬不使用or減農のものを洗うのがおすすめ。
◾️陳皮(乾燥させた蜜柑の皮)
気の滞りによる胃腸の張り、ゲップ、吐き気、食欲不振、などに。温性で身体を温める。
室長は二日酔い時に胃がチャポチャポする時や、胃がムカムカする時、なんとなく滞りを感じて胸がモヤモヤする時にお湯に入れて飲むよ。
柑橘の香りにはストレス軽減効果があると言われる。
蜜柑の白い筋、薬膳では咳対策や身体の巡りをよくするはたらきがあると考えるから食べて欲しいのだ。
冬の臓は【腎】、腎は水の臓として冷えることを嫌う。腎に貯められた精気のはたらきにより腎陽と腎陰が生まれ、身体の陰と陽の本になる。
腎は5臓の働きのエンジンみたいだとも言える。
とにかく温めて、海老や韮、胡桃、羊肉などを食べよう腎のために。
今日も忙しい中室長日記に来てくれてありがとう。
薬膳は季節を先どる養生法、来春に向け、蓄え養う冬を過ごして欲しいな。
冬の臓【腎】と冷えの関係と海老
冷え性なみんなには手ごわーい季節。
中医学的には「冷え症」という病名はなく、陽虚証というのに分類したりする。
冬の臓【腎】は精気を貯蔵するところで精気からは身体を温める腎陽が生まれる。
腎は冷えや加齢により傷つき働きが悪くなる。
腎は生命の根本、いわば全身のエンジンのような働きをするし、アンチエイジングや発育に深く関係するから、ここを養い元気にすることはいつまでも若々しくありたい私たちにとってめちゃくちゃ大事なのだ。
じゃあ、腎はどうやって養う?
日々の養生としては、身体を冷やさない。
あったかい格好をして冷たい飲み物食べ物は控えよう。
薬膳的養生としては腎を養う食薬を食べよう。
室長おすすめ腎が元気になる冷えによいもの…
【温補腎陽】海老、羊肉、胡桃
【温裏散寒】にんにく、生姜、韮、山椒、唐辛子、胡椒、八角、フェンネルシード
【理気活血】玉葱、らっきょう、みかん、紅花
取り入れやすいものから冬支度。
室長は立冬の今日、海老蕎麦を食べたよ。
秋に食べたい落花生
中庸ということば
「中庸」という言葉を薬膳学を学んで知りました。
中医学には、異なる考えやものを排除、攻撃するんじゃなくて融合したり共存しようとする感覚があって、どんな意見にもきっと意味があるって考える。
それは…太古の人が自然の中で生き延びるための知恵でもあったのだ。
中医学が教えてくれた養生の知恵は環境と共存する知恵でもあって、そうだ…私たち人間が自然の一部だって思い出させてくれる。「落葉帰根」全てのものは螺旋を描きながらやがて元あった場所へ戻る。そんな言葉とおたカフェで妄想デートです。
半分中、半分外、のような空間は秋を感じるのにぴったり。
秋は盛んだった陽の代わりに陰が旺盛になり、私たちの身体の陽気も内側に向かってしまわれだす。毛穴がキュッと閉まって陽気などが漏れ出ないようになるイメージ。
薬膳は陰陽の調和をとるための食事でもある。四季の移り変わりにあわせて四季のものを頂くことは養生としても理にかなっているのだ。
憂いの季節とも言われるから秋を感じながらゆっくりぼんやり物思いに浸るのもいいよね。
来春に向けては脾を養う南瓜やじゃがいもさつまいもを食べよう。心も安心するよ。
脾は食物からエネルギーを生み出す大事な臓だからここを整えることが冬に身体を養い、免疫力を上げるポイントになるよ。
いよいよ秋分!みんな今日も室長日記に来てくれてありがとう!またすぐに会いましょう!