室長日記
秋に物悲しくなるのは何故か?
\秋は肺を大切にする季節/
秋に心がスースーもの悲しくなるのは何故だろう?
秋はだいたいみんな物悲しさをうっすら感じる、と室長のわたしは思うんだけど、みなさんどうですか?
中医学では季節ごとに労るべき5臓があると考える。
5臓にはそれぞれ結びつく感情があって、
肺は感情の憂い(悲しみ)と結びついている。
(中医学では心と身体を分けない)
憂いすぎは肺を傷めると古代中国の医学書にも書かれていて、心と身体は相互に影響するから逆もしかり。
秋は乾燥により肺が傷つきやすい。
肺が弱まるとなんだか物悲しくなるんです。
秋はそれでいいんです。
【肺を養う秋におすすめ食材】
梨、白菜、白きくらげなどの「白い食材」が秋によいと言われる。
肺によいと言われるものには、のり、昆布、豆乳、春菊などがあって、この時期は乾燥を嫌う肺を潤す食事を試してみて。
◾️喉と肺を潤す簡単薬膳
⚪︎梨の蜂蜜漬けシロップ
切った梨を蜂蜜に漬けるだけ。喉や肺の潤い不足にお湯割りにしたり舐めたりおすすめ!
⚪︎白菜と豚肉の豆乳鍋
豆乳は喉の乾燥や咳によいと言われるよ。豚肉には身体を内側から潤す力もあるからこれからの時期に食べたい。
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秋に向けて食べたい無花果で潤い
【そろそろ乾燥対策で美肌薬膳しよー!】
古代ローマでも食べられていた無花果の嬉しい力。
その歴史は6000年と言われる。
大好きな 糸萬園さんの無花果をやっとやっと買えたー!
ご近所が産地だからこその最高の熟し具合がおしりから窺える。(絶景)
立秋の今!夏に失った潤いを無花果で補う。燥邪(秋の六淫邪気)の秋に向けた養生におすすめです。
▼無花果の薬膳的はたらき
潤肺生津:
無花果は肺を潤し、津液を生成する作用があり、乾燥による咳や喉の渇きを和らげる
通便作用:
自然な甘味と繊維質が豊富で、腸を潤し便秘を解消し、体内の水分バランスを整えることで乾燥を防ぐ
補気健脾:
消化器系を助け、栄養を効率的に吸収することで身体全体の潤いを保つ
◾️立秋の陰陽の状態は….
陽の気がピークを過ぎ、徐々に陰の気が強まり始める時期。夏の終わりを迎え、昼間の長さが短くなり、夜が長くなることで陰の気が増していく。だから身体も次第に秋に向けた準備を始め、夏の疲れを癒やし、エネルギーを蓄えることが大切とされている。
◾️夏から秋、自然界の陰陽のバランスと、わたしたちの身体と心が気をつけるべき養生や薬膳...
夏は高温多湿やクーラーと外気との気温差により五臓の脾を傷めやすい。脾が弱まると消化不良や食欲不振が起こる。私たちが食べたものの栄養は脾により吸収されて栄養として生命活動のエネルギー源になる。だから脾が弱っているとどんな栄養たっぷりなものを食べても身体にエネルギーとして届かない。秋までに脾を元気にしておくことは、気や血を蓄える冬に向けてマストです。
冬に身体を養うことができないと、春先の花粉の時期に免疫力が備わらず花粉症などの炎症が起こりやすい。今、脾を養う大切さの理由はそれ。
季節を先取りした養生が中医薬膳学の考えだからそう。脾を養う食べ物で身近なものは、かぼちゃ、米、じゃがいも、オクラなど。
◾️糸萬園さんのある武蔵国分寺史跡界隈とお鷹の道
糸萬園さん界隈は室長(わたし)の通っていた幼稚園の裏庭的遊び場でした。何十年も昔からからこのあたりはずーっと小川と緑が美しいお鷹の道として変わらずに存在してくれているそのことがとっても嬉しい!
通っていた幼稚園ではよく近隣の雑木林や公園、神社など、園から少しのご近所でそれはそれはよく遊びました。何十年たっても、今の自分を作ってくれたのはあの、自分をただただ受け入れてくれた緑や、四季の移ろいを写す空や雲、小川や風のささやきだったのだとはっきり思う。
中医学に出会って、私たち人間は高い天と広大な大地の間に立つ自然の一部にすぎない、と学んだ時、わたしの心に1番初めに浮かんだのは幼い時に肌で感じた武蔵国分寺の四季や空や風の匂いでした。そんな思い出の景色が詰まったお鷹の道にある糸萬園さんの無花果を食べることはほんとうに素晴らしくなんと幸福なことなんだろうと思う今日です。
ありがとう。
仙果と呼ばれる薬効に優れた桃
桃が「仙果」と呼ばれる由来について調べてみた。
中国の古代からの伝説や信仰。中国の道教や古典文学において、桃は長寿や不老不死を象徴する果物とされている。
「西王母(せいおうぼ)」という道教の女神が持つ桃の木の話が有名らしい。西王母の桃は3,000年に一度しか実を結ばず、その実を食べると不老不死になると信じられていて、それで桃は仙人や神々の果物、「仙果」として崇められるようになったということ。
桃の薬膳的はたらき
⚫︎血行促進 : 血を補う効果。特に血虚(けっきょ)と呼ばれる血液不足の状態を改善するのに役立つとされる。
⚫︎消化促進:食物繊維が豊富。腸の動きを活発にして便通を改善する効果。
⚫︎美肌効果:ビタミンCやEが豊富、抗酸化作用により肌の健康を保つ効果が期待できる。
⚫︎疲労回復:糖分やクエン酸が含まれいるから、エネルギーを補給し、疲労回復を助ける働き。
⚫︎咳の緩和:桃の核(種)には咳を鎮める効果があるとされ、古くから薬膳に利用されている。
桃はそのまま食べるのはもちろん、アールグレイ茶葉やクリームチーズ、生ハムなどとも相性がよい。薬膳おやつとしては桃に紅花をすこーし加えたコンポートは月経不順な時に室長の私もお世話になる一品。
薬膳のはたらきを噛み締めつつ、あと少し、桃の旬を楽しもう!
スイカ、桃、無花果の嬉しいはたらき
朝の果物で簡単薬膳生活しよ〜!!!
【すいか、桃、無花果の薬膳的はたらき】
酷暑と子の夏休み、そろそろ限界な私たちに食べて欲しい果物で内側から美しく強くなりたいね!
8月も折り返し!私たち台所家事班も自分の時間が欲しい!
⚫︎スイカ
薬膳的働き: 清熱解暑(暑気払い)や利水消腫(水分代謝を促しむくみを軽減)。体を冷やす効果があるため、夏場の熱中症予防や体の熱を取り除くのに適しています。また、利尿作用があるため、体内の余分な水分を排出し、むくみの改善が期待される。
⚫︎桃
薬膳的働き: 補血や潤燥(乾燥を潤す)。血液の循環を促進し、特に女性にとって月経不順や血虚(血が不足している状態)に効果がある。また、体を温める作用があり、冷え性の改善に役立つ。肌の乾燥を防ぎ、美肌効果も期待される。
⚫︎無花果(イチジク)
薬膳的働き: 健脾益胃(脾胃を強化)や潤腸通便(便通を良くする)。消化機能を助け、食欲不振や便秘の改善に効果的。肺を潤す作用もあり、乾燥した喉や咳の緩和に役立つ。
果物は朝食べるのがおすすめ?
『朝のフルーツは金』と言われますがそれは何故か?
私たちが寝ている間に消費されるぶどう糖、果物のぶどう糖はすばやくエネルギーに変わりやすく、果物の水分は朝の身体に必要な水分を補ってくれます。元気や美の元ビタミンや食物繊維も沢山。
朝の身体を始動させるエネルギーを摂るなら果物が最適な理由です。
昼、夜も果物を食べることがダメではないですが、夜寝る前に沢山食べると摂取したブドウ糖が脂肪になりやすいとも言われます。
せっかくなら朝!室長の私も朝果物派です。
ちなみに健康な成長期の子どもに関しては過食しなければ時間に拘らず果物を食べてもいいと思います。
夏の気力を補うチキントマト煮込み
夏の疲労回復!トマト煮込みチキンのレシピ
暑さで疲れた身体にぴったりの簡単薬膳料理、
フライパンでも鍋でも簡単に作れます。ご飯にも、パンにも合うよ。パスタにも。
材料(4人分)
鶏もも肉:4枚
塩・胡椒:適量
にんにく:2片(みじん切り)
玉葱:2個(ざく切り)
ブラウンマッシュルーム:5個(スライス)
完熟トマト:5~6個(賽の目切り)
大豆の水煮:1缶(約200g)
ディル、タイム、ローズマリーを漬けたオリーブオイル:大さじ1(普通のオイルOK)
お好みのハーブ(バジル、タイムなど):適量
塩:適量(できたら美味しい塩で)
作り方
鶏もも肉に塩・胡椒をまぶす。
フライパンまたは鍋にディル、タイム、ローズマリーを漬けたオリーブオイルを熱し、鶏もも肉に皮目から焼き目をつける。焼き目がついたら一度取り出す。
同じフライパンまたは鍋でにんにくを炒め、香りが立ったら玉葱を加えて炒める。玉葱がしんなりしたらブラウンマッシュルームを加えてさらに炒める。
完熟トマトと大豆の水煮を加え、全体がよく混ざるまで炒める。
鶏もも肉を鍋に戻し、お好みのハーブを加えて蓋をし、中火で煮込む。
鶏もも肉に火が通ったら、キッチンバサミで適度なサイズにカットし、再び煮詰める。
最後に塩で味を調整して完成。
ポイント
大豆は疲労回復やむくみ改善に効果的
完熟トマトのビタミンCとリコピンが身体の疲労回復に役立つし、身体と喉の渇きを癒すし、余計な熱を取り下げる。
ハーブはお好みでバジルやタイムを使うと香りが豊かだよ。
私はディル、タイム、ローズマリーを漬けたオリーブオイルを使いました。
「なかとさの塩」を使うことで、まろやかな塩味が良い仕事しました!
汗と一緒に消耗しちゃう気(エネルギー)を補う補気類の食材を沢山取り入れよう
夏の疲労を癒し、エネルギーをチャージする一品。
みんなで夏をサバイブしよー!