室長日記
秋に向けて食べたい無花果で潤い
【そろそろ乾燥対策で美肌薬膳しよー!】
古代ローマでも食べられていた無花果の嬉しい力。
その歴史は6000年と言われる。
大好きな 糸萬園さんの無花果をやっとやっと買えたー!
ご近所が産地だからこその最高の熟し具合がおしりから窺える。(絶景)
立秋の今!夏に失った潤いを無花果で補う。燥邪(秋の六淫邪気)の秋に向けた養生におすすめです。
▼無花果の薬膳的はたらき
潤肺生津:
無花果は肺を潤し、津液を生成する作用があり、乾燥による咳や喉の渇きを和らげる
通便作用:
自然な甘味と繊維質が豊富で、腸を潤し便秘を解消し、体内の水分バランスを整えることで乾燥を防ぐ
補気健脾:
消化器系を助け、栄養を効率的に吸収することで身体全体の潤いを保つ
◾️立秋の陰陽の状態は….
陽の気がピークを過ぎ、徐々に陰の気が強まり始める時期。夏の終わりを迎え、昼間の長さが短くなり、夜が長くなることで陰の気が増していく。だから身体も次第に秋に向けた準備を始め、夏の疲れを癒やし、エネルギーを蓄えることが大切とされている。
◾️夏から秋、自然界の陰陽のバランスと、わたしたちの身体と心が気をつけるべき養生や薬膳...
夏は高温多湿やクーラーと外気との気温差により五臓の脾を傷めやすい。脾が弱まると消化不良や食欲不振が起こる。私たちが食べたものの栄養は脾により吸収されて栄養として生命活動のエネルギー源になる。だから脾が弱っているとどんな栄養たっぷりなものを食べても身体にエネルギーとして届かない。秋までに脾を元気にしておくことは、気や血を蓄える冬に向けてマストです。
冬に身体を養うことができないと、春先の花粉の時期に免疫力が備わらず花粉症などの炎症が起こりやすい。今、脾を養う大切さの理由はそれ。
季節を先取りした養生が中医薬膳学の考えだからそう。脾を養う食べ物で身近なものは、かぼちゃ、米、じゃがいも、オクラなど。
◾️糸萬園さんのある武蔵国分寺史跡界隈とお鷹の道
糸萬園さん界隈は室長(わたし)の通っていた幼稚園の裏庭的遊び場でした。何十年も昔からからこのあたりはずーっと小川と緑が美しいお鷹の道として変わらずに存在してくれているそのことがとっても嬉しい!
通っていた幼稚園ではよく近隣の雑木林や公園、神社など、園から少しのご近所でそれはそれはよく遊びました。何十年たっても、今の自分を作ってくれたのはあの、自分をただただ受け入れてくれた緑や、四季の移ろいを写す空や雲、小川や風のささやきだったのだとはっきり思う。
中医学に出会って、私たち人間は高い天と広大な大地の間に立つ自然の一部にすぎない、と学んだ時、わたしの心に1番初めに浮かんだのは幼い時に肌で感じた武蔵国分寺の四季や空や風の匂いでした。そんな思い出の景色が詰まったお鷹の道にある糸萬園さんの無花果を食べることはほんとうに素晴らしくなんと幸福なことなんだろうと思う今日です。
ありがとう。