室長日記
夏の気力を補うチキントマト煮込み
夏の疲労回復!トマト煮込みチキンのレシピ
暑さで疲れた身体にぴったりの簡単薬膳料理、
フライパンでも鍋でも簡単に作れます。ご飯にも、パンにも合うよ。パスタにも。
材料(4人分)
鶏もも肉:4枚
塩・胡椒:適量
にんにく:2片(みじん切り)
玉葱:2個(ざく切り)
ブラウンマッシュルーム:5個(スライス)
完熟トマト:5~6個(賽の目切り)
大豆の水煮:1缶(約200g)
ディル、タイム、ローズマリーを漬けたオリーブオイル:大さじ1(普通のオイルOK)
お好みのハーブ(バジル、タイムなど):適量
塩:適量(できたら美味しい塩で)
作り方
鶏もも肉に塩・胡椒をまぶす。
フライパンまたは鍋にディル、タイム、ローズマリーを漬けたオリーブオイルを熱し、鶏もも肉に皮目から焼き目をつける。焼き目がついたら一度取り出す。
同じフライパンまたは鍋でにんにくを炒め、香りが立ったら玉葱を加えて炒める。玉葱がしんなりしたらブラウンマッシュルームを加えてさらに炒める。
完熟トマトと大豆の水煮を加え、全体がよく混ざるまで炒める。
鶏もも肉を鍋に戻し、お好みのハーブを加えて蓋をし、中火で煮込む。
鶏もも肉に火が通ったら、キッチンバサミで適度なサイズにカットし、再び煮詰める。
最後に塩で味を調整して完成。
ポイント
大豆は疲労回復やむくみ改善に効果的
完熟トマトのビタミンCとリコピンが身体の疲労回復に役立つし、身体と喉の渇きを癒すし、余計な熱を取り下げる。
ハーブはお好みでバジルやタイムを使うと香りが豊かだよ。
私はディル、タイム、ローズマリーを漬けたオリーブオイルを使いました。
「なかとさの塩」を使うことで、まろやかな塩味が良い仕事しました!
汗と一緒に消耗しちゃう気(エネルギー)を補う補気類の食材を沢山取り入れよう
夏の疲労を癒し、エネルギーをチャージする一品。
みんなで夏をサバイブしよー!
暑邪と夏バテ
夏休み台所班のみんな無事に生きてますか?
子どもが家にいますね、学童や部活班はお弁当作りがいつもの家事に追加されますね、買い出しの物量が多くて冷蔵庫もパンパンです。
夏、特に夏至から立秋の間に発生する「暑邪」という六淫邪気があります。まさに今です。
暑邪は炎熱で気、血、津液を傷つけると言われます、
これはどういうことかとざっくりいうと、
①夏の高温で体内の津液(体液や潤いなどを広く意味)が消耗される。②汗をかくことで体内の血が消耗される。③血と気はセットなので、汗と一緒に気も失われる。
つまり、暑さにより私たちは体液だけでなく、気(中医学ではエネルギーや生命活動の源などとして定義)も失いやすい、それが今過ごしている夏、
暑邪の症状としては....
熱が出やすく毛孔が開き汗をかきやすい。体液を消耗することにより、喉がやたら渇く。尿が少ない。汗とともに気を失うことにより息切れや脱力、心悸、イライラ、夏バテ、などがある。
暑邪は湿邪と一緒に体内に侵入することが多いので、この時期は疲れやすさの他に湿邪による気の流れの悪さや、下半身のむくみを併せて感じることも。
だから疲れるのは当然で当たり前。
この異常な暑さにほんと夏バテになりやすいです私たち。
育ち盛りが3人いる我が家、昨晩は台所仕事が限界を迎えてスシローへ。イカ、タコ、カツオ、などは汗と一緒に失われがちな血を補うし、サーモンは疲れにいいです。大人は無料のガリを食べて生魚でお腹を冷やさないようにできますし、米はお腹を温めて元気を補うからもう最高。あ、緑茶は身体を涼しくしてくれます。
夏休みのご飯づくりが体力的にキツくて栄養ドリンクを飲んでるってママ友がいます。
エナジードリンクはカフェインや糖分が沢山だからここぞの時に頼るのは良いけど、食べ物から摂取できたらそれもいいかもな、と思いました。(ちなみにこの話をストーリーにあげたら、数人の方から、わたしもエナジードリンク飲んでご飯作ってます、とコメントを頂きました。そうだよね、ありがとう。)
夏バテによい食材としては、
レバーや豆乳、スイカや山芋、梅干し、ズッキーニやゴーヤなどが身近かなと思う。
暑くてバテ気味な夏休み、ご飯づくりはサボってもいい。
コンビニご飯だって、ぎりぎりでご飯作ってぐったりしているママ(パパも)を見るより子どもたちは喜ぶかも。パウチや缶詰で売られているものなら添加物が少ないものが多いから、成分表を見てみてください。今は、おじいちゃんおばあちゃんなどに頼らず子育て踏ん張ってるご家族も多いと思う。あまり無理しないでね。
薬膳師のわたしも、朝はトーストにバターだけ!しか出さない時けっこうある。
夏バテしてたらまずは親が自分の心を大切に、自分を元気にしてあげることを優先してもいいのかなあと思います。
で、自分が元気になったら栄養沢山美味しいものを作ろう!
と、わたしは思います。
みんな、頑張りましょう!
【夏バテ対策簡単おかず】
エネルギーを生み出す脾を養い疲労回復にもいいオクラと暑さによるイラつきや喉の渇き、身体のほてりを癒すトマト、血を養う大豆の納豆を混ぜて身体を内側から潤す卵をのせるだけ。
室長の私は醤油麹とコチュジャンで調味しましたが、ごま油と醤油でも美味しいよ。
#学校と給食の有り難さを感じる毎日
レモンとコーヒー
\朝の代謝UPとリラックスにおすすめ/
レモンコーヒー
カフェインには疲労感を麻痺させる力や、リラックス効果があります。朝と食後のコーヒーは代謝を上げるとも言われるから、せっかく飲むなら効果的なタイミングで飲みたい。
レモンとコーヒーを合わせると、コーヒーのリラックス効果がレモンの巡らせる力でさらに上がりそう。生のレモンスライスよりシロップ漬けレモンが美味しいです。
いつもより緊張する日に、試してみて欲しい。※レモンとコーヒーがよくない相談をするんじゃないかと思った慎重派のみんなに向けて、さらに詳しく書きましたのでお付き合いください。
コーヒーの薬膳的働きと陰陽の性質
コーヒーにはこんな薬膳的な働きがある…
● 気の巡りを良くする:カフェインが気の流れを改善し、元気を出します。
● 集中力を高める:カフェインが眠気を防ぎ、注意力を向上させます。
● 利尿作用:余分な水分を排出し、老廃物を減らします。
● 消化を助ける:胃液の分泌を促進し、消化をサポートします。
陰陽の性質からコーヒーを見る!
コーヒーの性質を陰陽の考えから見てみると…
【陽の性質】
コーヒーは一般的に「陽」の性質を持ち、体を温め、活動的にすると言われる。
気の巡りを良くし、精神を覚醒させます。
【陰の性質】
利尿作用により、過剰摂取すると体の水分を奪い、陰を消耗させることがある。体質によってはコーヒーで身体を冷やすこともある。
コーヒーは主に「陽」の性質を持つと言われるけれど、特定の状況や体質によって「陰」の性質も現れることがあります。自分の体質や体調に合わせてよきタイミングで適量を楽しみたい。
カフェインには疲労感を麻痺させる力があるからここぞの時に頼る方も多いはず、ただ疲れの根本的な解決にはならないと思うから、疲労感をどうにかしたい方は、睡眠やストレス、食生活を今一度見直すのもいいかも。今は美味しいデカフェも沢山あります。室長はリラックスしたい!落ち着きたい!という時にレモンを入れたデカフェをホットで飲みます。
意外に相性よし?コーヒーとレモン
さて、コーヒーにレモンスライスを加えることで期待できる薬膳的はたらきをやっと紹介します。
● 消化促進:レモンの酸味が胃液の分泌をさらに促進し、消化を助けます。
● 解毒作用:レモンにはビタミンCが豊富に含まれており、抗酸化作用や解毒作用が期待できます。
● 免疫力向上:ビタミンCが免疫力を高め、風邪や感染症の予防に役立ちます。
● リフレッシュ効果:レモンの爽やかな香りが精神をリフレッシュさせ、リラックス効果をもたらします。
コーヒーとレモンの組み合わせ、味もけっこういけるはず!2つの相乗効果でさらなる元気がもらえるかも!
帆立とレモンで夏の養生一品
\夏の身体をクールダウン&疲労回復一品/
薬膳は普通の食事とは違い、体調や季節の変化に合わせた食材を目的を持って組み合わせます。それは身近な食材で簡単に出来る養生でもあります。
暑すぎる私たちの夏2024、学校プールが暑すぎてほとんど実施されませんね、時代です。
火を使いたくない日の元気チャージな一品に帆立とレモンがおすすめ。
スライスレモンを乗せてにんにく醤油(なければ醤油で)かけるだけ。
帆立とレモンを合わせることで、以下のような健康効果に期待しようー。
【帆立とレモンを合わせたら?薬膳的効能】
疲労回復: 帆立のタウリンとレモンのビタミンCが疲労を和らげる。
免疫力向上: ビタミンCとB群で免疫力を強化。
血行促進: タウリンとクエン酸が血行を良くし、心臓の健康をサポート。
美容効果: 美白やシワ予防に効果的なビタミンCとB12が豊富。
視力改善: ビタミンAとCが目の健康を維持します。
肝臓保護: 肝機能を強化し、デトックス効果を促進。
帆立のカルパッチョにレモンを絞ると、爽やかで健康的な一品になります。美味しい塩だけでもう完璧です。
試してみて欲しい。
胃腸を労るキャベツオムレツ
卵には安心作用、キャベツには元気を補い、胃腸を元気にするちから。タイムは体内の湿とりハーブ。
キャベツたっぷりと使ったオムレツは卵6個分。
潤いを補うチーズ入り。
みなさまどんな1週間でしたか?
毎日蒸し蒸し降ったり照ったりで脾が疲れ気味の方はいつもより身体が重だるかったり、むくんだり、頭痛がしたり、食欲がなかったりするかもしれません。
冷たい飲み物や刺身など胃腸に負担のかかるものをなるべく控えめに、高温多湿なサウナなども控えめに、風通しよく、とうもろこし茶や黒豆茶などを飲んで、上手に湿邪をやり過ごしたいです。
日曜日の夜、きっと月曜日からもいいことが沢山ありますように!