室長日記

2025-03-31 22:13:00

春は「木」の季節

3月最後の日ですね。

研究室のある東京都府中市は冬の寒さ。前回の室長日記に記した春のストレス要因の一つ「気温差」が激しいこの頃。

中医学でいう五臓「肝・心・脾・肺・腎」は5つの季節、感情と紐づいていて春は「肝」と、5行(この世界を構成していると言われる5つの要素)では「木」と紐づいてる。

『どうして肝が木なのか?』

肝は疏泄(そせつ)を司り、伸びやかなことを好む臓。薬膳における「疏泄(そせつ)」とは、体中に気(エネルギー)や血、津液を巡らせる機能のことで、「通りをよくする」「上昇、下降」「発散する」って意味を含んでる。あと、肝は「気分」「情緒「怒り」なんかと深く関わってるから、普段からストレスフルな生活を送っていたり、春の自律神経の乱れなんかで気が詰まるような思いをすると肝が傷ついて巡りが滞る、そしてもやもやしたりイライラしたり脇腹がなんとなく張ったりしちゃうのだ。

肝が元気なら気も血もよく巡ってくれるからイライラやストレスなんかもすう〜って流れてくれると考える。

古代の人々はそういう肝の働きを知っていて、「樹木がのびのびと成長して枝葉を広げていく様子」と結びつけていたみたい。

だから春は「木」の季節と言われるよ。私たちものびのび広がる草木のように、ストレスで肝を傷つけないように大切な自分を労わろう。

忙しい毎日の中、たくさんあるものや情報やタスクの中本当に大切なものは何かをゆっくり考える時間を持てたらなあと生活してる。

薬膳的には、香りの良い柑橘系を食べたり、気の流れをスムーズにするラッキョや蕎麦、ストレスに良い青梗菜やピーマンなんかを食べて欲しい。

春は発散、デトックスの時期でもあるから苦味のある春菊やのらぼう菜、山菜なんかも取り入れて。免疫を高めるアブラナ科の野菜もいい感じ。

今日も最後まで読んでくれてありがとう。また室長日記に遊びに来てね。待ってます。

写真は国立大学通りの夜桜。花冷えの昨晩大好きな場所で道明寺を食べ歩き。

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